<概要>
本授業の舞台は新潟県央地域の三条市です。「地域からの若者流出」という課題解決に役立つ活動を学生自らが企画し、グループで実践のために必要な行動計画を立て、実践までを行うのが特徴です。
企画~実行にあたっては、同市内の企業はもちろんのこと、三条市商工課/三条移住コンシェルジュ/三条商工会議所/新潟日報社「にいがた鮭プロジェクト」など多くの関係者のご協力をいただきながら、地域にとって有効な形で学生のアイディア・行動力が発揮されるよう活動を進めます。上記の画像は、2024年度に学生が実施した「①企業訪問0円バスツアー」「②学園祭での三条連携ブース出展」の告知チラシ&プレスリリースです。
活動の中で、学生は「地域でのヒアリング」「焦点を当てる課題の設定」「学生の力が発揮可能な実践案の企画」「関係者との交渉」「広報・集客」「コスト/収入のやりくり」「目標の設定と実施後の検証」といった一連の実務的なプロセスに取り組みます。机上の提案ではなかなか見えてこない現実の制約(協力者獲得の苦労、若者の低い認知・興味関心、運営予算・マンパワー不足等)とも真摯に向き合って企画をやりとげることで、地域で当事者としてアクションを起こすための自分なりの指針を言語化し、今後の実践の基盤とすることをねらいとしています。
なお「①企業訪問0円バスツアー」は、同主旨の企画を先行して実施されていた長野県の信州学生U・Iターンプロジェクト(株式会社ゼネラルキャリアサービス)様からご協力・アドバイスをいただきました。また新潟大学の学生が起業した合同会社Purpoireにも運営面で協力を仰ぎました。
ツアーの様子は多くの地元メディアでも取り上げられています。
●読売新聞オンライン(2024/8/20掲載)
「帰省学生が企業ツアー 新大生が企画」
●新潟日報デジタルプラス(2024/8/22掲載)
「新潟大の学生が企画!県央地域の高い技術力、帰省ついでに見てらっしゃい!! BtoB企業紹介バスツアー」
●BSN(2024/8/19放送)
「“帰省0円バスツアー” 人材不足に悩む中小企業と学生をつなぐ新たなマッチングの形とは」
●NHK(2024/8/19放送)
「県内外の大学生対象に三条の企業見学バスツアー」
●UX 新潟テレビ21(2024/8/19放送)
「企業見学すれば「帰省0円」バスツアー 大学生が発案:地元企業知るきっかけに【新潟】」
また「②学園祭での三条連携ブース出展」では、新潟大学の学園祭実行委員会と学生が交渉し、プレスリリースにもある通り、学園祭の中に「地域連携ブース」を新たに設置。企業・地域団体等と学生が協働して地域の魅力・特産品等をアピールするブース群には参加者の注目も集まり、おおいに賑わいを見せました。
髙澤 陽二郎
<新潟大学 経済科学部(地域リーダープログラム担当) 助教>
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